【PS1】おすすめのホラーゲーム30選!ゲームファンに愛される名作レトロホラーをご紹介

この記事ではPS1で発売されたホラーゲームのオススメ作品を30本ご紹介していきます。どれも面白いものばかりなので、まだ遊んだことがない作品があればぜひプレイしてみてください。

PS1ホラーゲーム

ホラーADV『SILENT HILL』シリーズの第1作

ライターのハリー・メイソンは、愛娘のシェリルと共に田舎の観光地・サイレントヒルに向かう途中、ハンドルを切り損ねて事故を起こしてしまいます。目を覚ますとシェリルがいなくなっており、彼は娘の行方を探すため、霧の立ち込めるサイレントヒルへと足を踏み入れていきます。

国内外から高い評価を受ける陰鬱な世界観

本作の魅力は、異質な世界観によって表現された恐怖。血とサビに覆われ、おぞましいクリーチャーが闊歩する裏世界の不気味さは秀逸です。異常性・残虐性に満ちたグロテスクな世界観は、精神的に追い詰められるような怖さがあり堪りません。古い作品ですが、今の時代にプレイしても引き込まれる魅力があります。

Amazonで探す

機種PS
発売日1999年3月4日
ブランドコナミ

BIOHAZARD

©CAPCOM CO., LTD.

大ヒットシリーズの記念すべきファーストタイトル

1998年、夏。アメリカ中西部の小さな街ラクーンシティ。その郊外のアークレイ山地では、暴徒が民家を襲撃し住民を食い殺すという猟奇事件が続発していた。 犯行の異常性にもかかわらず、犯人グループの特定は難航。事態を重く見たラクーン市警は、特殊作戦部隊S.T.A.R.Sを出動させる。しかしそこでは想像を絶する地獄が待ち受けていた…。

当時のユーザーやゲーム業界に衝撃を与えた圧倒的恐怖

数多くのハードでリメイクされている第1作ですが、やはり原作の怖さは一味違います。ポリゴンの荒い画質が返って不気味な雰囲気を増長させていますし、弾薬制限による焦り、静と動を織り交ぜた徹底した恐怖演出もやはり素晴らしいです。今なおファンの間で一番怖いバイオと評されるのも納得。ファンの方はぜひ一度プレイしてみてください。

Amazonで探す

機種PS
発売日1996年3月22日
ブランドカプコン

BIOHAZARD 2

©CAPCOM CO.,LTD.

大人気サバイバルホラー『BIOHAZARD』の第2作

前作の洋館事件から2か月後。舞台となるラクーンシティへ車を走らせる、新人警官レオンと女子大生のクレア。ようやく到着した2人は、突如発生したバイオハザードによりゾンビ化した市民で溢れかえった街の惨状を目の当たりにします。ゾンビから逃げる中で出会った2人は、協力して街からの脱出を目指すのでした。

シリーズの中でも屈指の人気を誇る名作

前作のゲームシステムに改良を加えつつ、サバイバルホラーとしての面白さは健在。さらに本作はストーリーも秀逸で、ザッピングシステムを用いた全4種類のシナリオから構成されており、複数のシナリオを絡めて謎や伏線を回収していく展開にはグイグイ引き込まれました。完成度が高いので、シリーズ未プレイの方は本作から遊んでみるのがオススメ。

Amazonで探す

機種PS/PS3/PS4
発売日1998年1月21日
ブランドカプコン

BIOHAZARD 3 LAST ESCAPE

©CAPCOM CO., LTD.

『2』の舞台裏で繰り広げられたジルの物語を描く第3作

洋館事件から生還したS.T.A.R.S.のメンバーたちは、事件を引き起こした国際製薬会社「アンブレラ」の真実を公表すべく活動を続けていた。メンバーの一人であるジルは、ただ独りラクーンシティに残り、街の内部から調査を続けていた。調査を進めるうちに、ジルはこの街に未曾有のバイオハザードが進行していることを察知するが…。

「追われる恐怖」へシフトした名作バイオ3

本作では強敵ネメシス-T型からの逃走劇をテーマにした作品で、シリーズならではの恐怖演出に加え、「追われる恐怖」による緊迫感は凄まじいです。逃げる系のホラーゲームでも屈指の出来栄え。途中で入る時限選択肢も緊張を煽ります。PSのバイオシリーズはナンバリングごとに恐怖の方向性をチェンジしていますが、どれも見事にハマっていてすごいですね。

Amazonで探す

機種PS
発売日1999年9月22日
ブランドカプコン

Parasite Eve

©SQUARE ENIX CO., LTD.

変異ミトコンドリア生物との戦いを描いたホラーアクションRPG

1997年のクリスマス・イヴ。ニューヨーク・マンハッタン島の中ほどに位置するカーネギー・ホールでは、オペラが上演されていた。NYPD17分署のアヤ・ブレア刑事は、何者かに呼び寄せられるように自分をデートに誘った男とともに観劇に訪れた。そこで発生した人体発火事件が彼女を人類とミトコンドリアの争いに巻き込んでいくことになる。

美麗なムービーで表現されたSFホラーの雰囲気

製作には『FFVII』の開発陣のほか、ハリウッドのスタッフも参加。画質・演出共にクオリティは高く、SFホラーな世界観を見事に表現しています。シナリオも、ネオミトコンドリア生物と人間の中間である主人公アヤの葛藤、登場人物達の見せ場など見所があり映画のような内容です。戦闘面は『2』が良いですが、雰囲気は『1』が好きなのですよね。

Amazonで探す

機種PS
発売日1998年3月29日
ブランドスクウェア

Parasite Eve II

©SQUARE ENIX CO., LTD.

シネマティックRPG『Parasite Eve』の続編

1997年クリスマスイヴ、カーネギーホールで発生した集団人体発火事件を発端に、一週間に渡ってニューヨークを震わせた「マンハッタン封鎖事件」。凄惨を極めた事件は、N.Y.市警のアヤ・ブレア刑事の活躍によって一応の解決をみたが、それは更なる惨劇のほんの始まりに過ぎなかった。2000年9月。事件後も関連事件を追い続けていたアヤは、ある事実に気付き…。

PS1末期の隠れた名作アクションアドベンチャー

『BIOHAZARD』の影響が見られる作風ですが、サバイバルではなく銃火器でなぎ倒せるのが本作の醍醐味。世界観は静岡やバイオのようなホラーで、でも奥の深い戦闘も楽しめるという良質なアクションアドベンチャーです。ラジコン操作なので取っ付きにくいのはありますが、現在でもコアな人気を誇る名作です。

Amazonで探す

機種PS/PS3
発売日1999年12月16日
ブランドスクウェア・エニックス

Nightmare Creatures

©Sony Interactive Entertainment

19世紀のイギリスロンドンを舞台とした3Dアクションホラー

舞台は19世紀のイギリスロンドン。ロンドンを闇に染めようと企む黒魔術師アダム・クロウリーにより、ロンドンはクリーチャーが闊歩する地獄と化してしまう。プレイヤーは正義のために鬪う英国教会の神父イグネィシャス・ブラックワードと、父の復讐に燃えるナディアフォートスミスのどちらかを選び、野望を阻止するためクロウリーの後を追う。

ゴシックホラーの世界を格ゲーアクションで探索できる良作

不気味なクリーチャーが徘徊するロンドンは雰囲気たっぷりで、ゴシックホラーの世界観を存分に味わえます。ゲームデザインは『バイオハザード』に似ていますが、本作はアクションRPGのようなスタイルで探索に爽快感もあります。イメージとしてはPS版『ブラボ』『ダクソ』のような感じ。ゴシックホラーが好きな方にはぜひ遊んで欲しい良作です。

Amazonで探す

機種PS
発売日1998年2月26日
ブランドソニー・コンピュータエンタテインメント

幽霊の望みを叶え成仏させていく1人称ホラーADV

1937年のある日、リチャード・オズモンドの元に父からの奇妙な手紙と、警察から父の家が火事にあったという連絡が届きます。すでに焼け落ちた家の中を探索するリチャードは、偶然見つけた絵に触れた途端、24年前に行方不明になった豪華客船「オルフェウス号」へと飛ばされてしまい…。

幽霊達にまつわる切なく悲しい物語が胸を打つ

本作はホラーADVですが、背筋が凍るような怖さはなく、静かで哀しい物語が魅力の作品。幽霊達を成仏させるため過去や未練に迫っていくのですが、どの真相も悲劇的で哀しいものばかりで、思わず同情したくなるような切なさがあるのです。ストーリーが魅力的なホラーゲームをお探しの方には、非常にオススメの1作。

Amazonで探す

機種PS/PS3
発売日1998年8月13日
ブランドフロム・ソフトウェア

Echo Night 2 眠りの支配者

©FromSoftware, Inc.

フロムソフトウェアの謎解きホラーADV第2作

『Echo Night』の続編。リチャード・オズモンドは、3ヶ月近く前に突如姿を消した恋人クリスティーナの身を案じていた。ある夜、クリスティーナがいなくなった前日に立ち寄ったという図書館を訪れたリチャードは、一冊の色褪せた本を見つける。その中には恋人とそっくりな女性の姿が写っていた。

謎解きのスリルを堪能できるシリーズ最高傑作

胸を打つシナリオも健在ですが、やはり謎解きの難易度が高い作品。本作はさらに難しいです。ゆえに謎解きのスリルや探索のドキドキ感を味わいたい人にはうってつけ。ドッキリ的な怖さは薄めですが、この作品でしか味わえない恐怖がありますよ。ちなみに主人公の名前は一緒ですが、前作とは別人なのでこの作品からでも楽しめます。

Amazonで探す

機種PS/PS3
発売日1999年8月5日
ブランドフロム・ソフトウェア

Dの食卓

©Acclaim Entertainment.

不気味な精神世界を彷徨う名作ホラーアドベンチャー

1997年ロサンゼルスの総合病院で大量殺人事件が発生。犯人は同病院の病院長リクター・ハリス。今もなお、多数の入院患者を人質に取って病院内に立てこもっているため、手を出すことができない。そこへリクターの娘ローラ・ハリスが現れる。変貌した父の謎を突き止めるため、惨劇の舞台である病院に単身乗り込むのだが…。

2時間以内の脱出を目指す異色のアドベンチャー

本作の目的は異世界に広がる謎の館に放り込まれたローラを操り、2時間以内に館の謎を解き明かし脱出を図ること。システムは探索型のADVですが、恐怖を煽る巧みな演出、制限時間のあるゲームデザイン、徹底的に排したUIなど、雰囲気造りがとにかく秀逸なのです。映像技術が進化した今であっても換えられない魅力が詰まった名作ホラーです。

Amazonで探す

機種PS
発売日1995年12月1日
ブランドアクレイムジャパン

クロックタワー

©HUMAN

恐怖のシザーマンから逃げ延びる傑作ホラーADV

1995年9月、北欧ノルウェー。早くに両親を失い、グラニッド孤児院で育った14歳の少女ジェニファーは、引き取り手が見つかったとの報せの元、引率の教師メアリー、同じく養女となる3人の友人達と共に屋敷バロウズ邸へ向う。しかし到着後、悲鳴と共にメアリーと友人達の姿が消えてしまい…。

ホラー映画のヒロインを助けてあげる秀逸なゲームデザイン

本作の特徴はポイント&クリックによるゲームデザイン。非力なジェニファーを導きながら探索を行なっていくのですが、これがホラー映画のヒロインを助けるようで独特のスリルと緊張感があるのです。今だに唯一無二の怖さが味わえる作品でしょう。伏線や謎など設定がこだわられているのも良いのですよね。

Amazonで探す

機種PS/PS3
発売日1997年7月17日
ブランドヒューマン

クロックタワー2

©HUMAN

SFCで発売されたホラーADV『クロックタワー』の続編

前作「クロックタワー事件」から1年後のオスロ。事件の生還者ジェニファーは、オスロ大学の助教授ヘレンに引き取られ、徐々に落ち着きを取り戻しつつありました。そんなある日、葬り去ったはずのシザーマンがオスロの街中に再び現れ、彼女を恐怖に塗れた非日常へと引きずり込んでゆきます。

前作からパワーアップしたホラー演出で恐怖感UP

本作は日常を舞台にしたサイコホラー調の内容になっており、よりリアルな恐怖感がありました。往年のホラー映画をオマージュした要素や演出も見所で、怖い反面、映画好きな自分としては思わず反応してしまう部分がいくつもあったのも魅力的でした。ホラーゲーム好きにも、ホラー映画好きにもオススメの作品です。

Amazonで探す

機種PS / PS3
発売日1996年12月13日
ブランドヒューマン

影牢 ~刻命館 真章~

©TECMO,LTD.

侵入者を罠にはめて殺戮する『影牢』シリーズ第2作

刻人によって統治された国。争いもなく平和な一方で、人々が原因不明の失踪を遂げる「神隠し」と言う現象も起こっていました。19歳を迎えた少女ミレニアは、刻人である養母ヨカルから、人間たちを森の洋館に引き込み命を奪う「人間狩り」を命令されます。無垢な彼女はそれを従順に実行していくのですが…。

殺戮を楽しむゲームシステムと重いストーリーが背徳的

「訪問者をひたすら罠で弄んで殺す」という内容に加え、ハッピーエンドのない重いストーリーと、なかなかに背徳的な作品。本作から導入されたトラップコンボによって爽快感もアップし、侵入者を罠にかけるゲームシステムには病みつきになる魅力があります。他にはない特徴的なゲームデザイン、ハマる人はとことんハマる作品でしょう。

Amazonで探す

機種PS/PS3
発売日1998年7月23日
ブランドテクモ

ゲゲゲの鬼太郎

©BANDAI CO.,LTD

『ゲゲゲの鬼太郎』を題材にした3Dホラーアドベンチャー

水木しげる氏の代表作『ゲゲゲの鬼太郎』をベースとしたリアルタイム3Dアドベンチャー。主人公は鬼太郎ではなく、怪奇事件に巻き込まれた一般人であり、「学校編」「ゲゲゲの森編」「肉人形編」の3つのエピソードを体験していく。原作の妖怪バトルではなく、怪談的ホラーがテーマとなっている。

ゲーマーの間で語り草となっているトラウマホラー

キャラゲーらしからぬ恐怖度の高さ。微かな物音や暗がりの中で何かが蠢くといった恐怖演出は見事で、加えて主人公が怪物への対抗手段を持たない点も恐怖に拍車をかけています。中でも「肉人形編」は随一で、舞台設定や童謡、そこで起こる怪現象などかなり恐ろしくトラウマ級の出来栄え。キャラゲーというより、怪談系ホラーとして魅力の高い1作です。

Amazonで探す

機種PS
発売日1997年1月24日
ブランドBANDAI

ダークメサイア

©ATLUS

暗い地下世界で不死身の敵から逃げるホラーADV

東京の地下鉄で事故が発生し、電車に乗っていた主人公の目の前に謎の生命体が突如現れる。乗り合わせていた女子高生・奈緒美と一緒に逃げるうちに、「東京メッシュ」と呼ばれる地下迷路に迷い込む。地上への手段を求めカルト教団の本拠地に乗り込むも、2人はさらに下層へと落とされてしまう。追いかけてくる影。できることは、ただ逃げることだけ。

「追いかけられる怖さ」は屈指!PSホラーの名作

ルールはシンプルで怪物から逃げながら各階をクリアすること。階を追うごとに異形体は進化し移動速度が上がるので、中盤からの探索の緊張感はハンパないです。同行者を犠牲にして逃げられる仕様もまた、リアルで残酷で精神的にきます。粗いポリゴンの不気味な地下世界の雰囲気も相まって、絶望感とスリルでは今も引けを取らない名作でしょう。

Amazonで探す

機種PS
発売日1998年6月11日
ブランドアトラス

serial experiments lain

©Triangle Staff/PIONEER LDC.

未来のネットワーク社会を舞台にしたサイコホラーADV

コミュニケーション用コンピュータネットワーク端末「NAVI(ナビ)」が普及した現代。中学生の少女・玲音は、自宅のNAVIで死んだはずの同級生・千砂からのメールを受け取ります。この日を境に、玲音は死を予感させる不吉な心霊現象を頻繁に目撃するようになり…。

独特なシステムと陰鬱なシナリオからカルト的人気を誇る名作

ユングの「集合的無意識」を題材とした哲学的で狂気を秘めた陰鬱なシナリオは、本作最大の魅力。そういった内容に加え、情報ネット上にある音声やムービーデータを再生していくだけというゲームシステムも秀逸。シナリオはかなり断片的なのですが、得られた情報から考察し楽しめるユーザーにとっては、他に類を見ない名作となるはずです。

Amazonで探す

機種PS
発売日1998年11月26日
ブランドパイオニアLDC

LSD

©Asmik Ace, Inc.

PSソフト1の高額プレミアが付いている怪作

本作はゲームソフトという名のドリームエミュレータ。内容はサイケデリックで支離滅裂な夢体験を楽しむだけの3Dアドベンチャーであり、クリアやスコアといった明確な目的は存在しません。LSD(幻覚剤)という名の通り、幻覚剤による共感覚を彷彿とさせる非常に奇怪なゲームとなっています。現在では中古で7万近くのプレミアが付く高額ソフトです。

スタッフが10年間書き留めた夢日記が元の世界観

とにかく奇妙奇天烈な世界が広がるだけの内容、全編に渡るサイケな色調、グロテスクで怖くも感じる不気味な表現。他に類を見ない、前衛的かつ意味不明な世界観ですが、本当にヤバイ世界を体験しているあの感覚はこの作品でしか味わえないものがあります。かなり人を選びますが、奇ゲー・怪ゲー好きには堪らない逸品でしょう。

Amazonで探す

機種PS/PS3
発売日1998年10月22日
ブランドアスミック・エース エンタテインメント

弟切草 蘇生篇

©Spike Chunsoft Co., Ltd.

SFCで発売された元祖サウンドノベル『弟切草』のリメイク版

夕暮れの薄暗い山道を走る一台の車。車道の両脇には辺り一面に弟切草が咲いていた。主人公・公平と奈美は車輌の奇妙なトラブルに見舞われてしまい、立ち往生してしまう。深夜である上に誰も見当たらない山中で、大きな洋館を見付ける。そこで激しい雨が降って来たため、2人は館に駆け込む。それが悪夢の始まりになる事も知らずに……。

「サウンドノベル」というジャンルを確立したパイオニア

『かまいたちの夜』に代表されるサウンドノベルシリーズの第1作。全体的な雰囲気はホラーですが、思わず笑ってしまうぶっとんだ展開があったり、選択肢で物語の整合性がメチャクチャになったりとギャグゲーのような面白さがあります。今見ると完成度は低いですが、同ジャンルの記念碑的な作品なのでファンの方は一度遊んでみてはいかがでしょうか。

Amazonで探す

機種PS
発売日1999年3月25日
ブランドチュンソフト

かまいたちの夜 特別編

©CHUNSOFT/我孫子武丸

チュンソフト製作のサウンドノベルシリーズ第2弾

大学生の透は同じ大学に通う真理と共に、彼女の叔父が経営する信州のペンションへスキー旅行にやってきます。昼間にはスキーを楽しみ、夜は他の宿泊者と打ち解け楽しい時間を過ごす透達。そんなペンションを凍り付かせるかのように、突然1人の宿泊者が遺体となって発見され…。

ミステリーサウンドノベルの大傑作

冬のペンションで起こる殺人事件が描かれますが、キャラ絵がシルエットなのに加え背景も実写なので、まるでそこに居合わせたような臨場感。音やビジュアル面での演出も恐怖を煽り、犯人を推理できるゲームシステムとも相まって、サスペンスの緊張感をものすごく体感できる作品です。サブシナリオはギャグ多めで、全力で笑わせに来るのも良かったです。

Amazonで探す

機種PS/PS3
発売日1998年12月3日
ブランドチュンソフト

学校であった怖い話 S

©パンドラボックス

「短編集」というゲームデザインで人気を博した名作ADV

スーパーファミコン向けに発売されたサウンドノベル『学校であった怖い話』のリメイク版。6人の語り手から好きな順番で怪談を聞くというゲーム内容です。シナリオ総数は全70本。各シナリオでは、選択肢によって話の流れや結末が変化するようになっており、複数のエンディングも存在しています。

サウンドノベルとしても質の高い良作

語り手を1人ずつ選んで怪談を聞いていくのですが、先が気になる内容で引き込まれます。途中の選択肢によって物語の展開も大きく変化するようになっており、繰り返し遊んでも飽きさせない面白さもあります。現在でも評価の高いサウンドノベルなので、気になった方はまずは実況プレイからでもチェックしてみてはいかがでしょうか。

Amazonで探す

機種PS/PS3
発売日1996年7月19日
ブランドパンドラボックス

ソニーから発売された「やるドラ」シリーズの第1作

大学生の主人公が偶然出会った少女・美月。彼女には名前以外の記憶が無く、主人公は記憶が戻るまで同居することを提案します。やがて、所属する映研で自主制作映画を撮影することになり、そのヒロインとして美月が起用されることに。しかしそれをきっかけに、美月の周辺で様々な異変が起こり始め…。

伏線や謎の提示により飽きさせないスリリングなシナリオ

序盤はラブコメの雰囲気が強いですが、中盤からは徐々にシリアスでサイコサスペンス色の強い展開に。伏線や物語に関わる謎も多く散りばめられていてグイグイ引き込まれ、夢中で読み進めてしまいました。ラストの真相も衝撃的でゾクッときます。ADV好きの方はもちろん、読み応えのあるシナリオを楽しみたい方にもオススメ。

Amazonで探す

機種PS/PSP
発売日1998年6月25日
ブランドシュガーアンドロケッツ

トワイライトシンドローム 探索編/究明編

©HUMAN

女子高生3人組が心霊スポットを巡るホラーADV

1996年、夏。都立雛城高校に通う女子高生ユカリ、チサト、ミカの3人は、学校の旧校舎に霊が現れるという怪談を耳にします。真偽を究明するために、夜の学校に忍び込むことを計画した3人。これをきっかけに、雛城町内で不穏な噂が漂う心霊スポットの探索へも足を運ぶようになるのでした。

90年代を思わせるノスタルジックな雰囲気も魅力

女子高生3人が噂の怪談を検証していくゲームですが、どの怪談も怖さと同時にどこか切なさのある内容。そんなストーリーに加え、1990年代の街並や学校風景、女子高生達のリアルな会話も印象的で、プレイしているとノスタルジックな哀愁を感じてしまいます。個人的には、当時の日本を感じさせてくれる懐かしさも魅力の作品だと思います。

Amazonで探す

機種PS
発売日1996年3月1日/1996年7月19日
ブランドヒューマン

ムーンライトシンドローム

©HUMAN

名作ホラーADV『トワイライトシンドローム』のスピンオフ

都市開発の波に押され、近代化を進めていく一方で、昔ながらの姿を失っていく雛代町。ミカは、急激な変化と呼応するかのように、町に不穏な気配が漂い始めたのを感じていた。それまでに起きたような心霊現象とは異なる、町に住む人間そのものを蝕もうとする狂気の気配が、ミカに忍び寄りつつあった。

不可解極まりないシナリオで描かれる最狂電波ゲー

一言で言えば「異常心理を描いたサイコホラー」ですが、とにかくセリフや展開が難解。表現があまりに哲学的で、間違いなく史上最も難解なゲームでしょう。ただ例えるならリンチ映画(というか須田氏も意識している)のようで、一部の人にはものすごく刺さる作品とも思います。この系統が好きな方は、もしかしたらこの上ない逸品になるかもしれません。

Amazonで探す

機種PS
発売日1997年10月9日
ブランドヒューマン

夕闇通り探検隊

©Spike

ホラーADV『トワイライトシンドローム』の後継作

陽見市にある陽見中学校で囁かれる「人面ガラス」の噂。男子生徒のナオは「人面ガラスの噂を確かめる」を口実に、想いを寄せる少女クルミと、同級生のサンゴの3人で学校裏の森にある「鳥塚」に向かうことに。「あと100日で、誰か死ぬ」鳥塚に現れた人面ガラスから、彼らは不吉な言葉を聞かされ…。

90年代の日本の街を駆け回るオープンワールド

本作では作り込まれた陽見市を駆け回り噂を検証する、オープンワールド的なゲームデザインに。90年代の街並やリアルなキャラクター描写に、プレイヤーが噂を管理し検証する主体性が加わったことで、より高い没入感が感じられる作品に仕上がっています。ストーリーはもちろん、当時の日本を駆け回れるという意味でも非常に魅力的な1本。

Amazonで探す

機種PS
発売日1999年10月7日
ブランドスパイク

黒ノ十三

©TONKINHOUSE

人気作家・綾辻行人氏が監修を務めたホラーノベル

人気作家・綾辻行人氏が監修を務めた、サウンドノベル形式のホラーアドベンチャー。複数の執筆者からなる13編の恐怖の物語を楽しめます。ゲームシステムは一般的なAVDとほぼ同じですが、3つの選択肢には正解が1つしかなく、残りの2つを選んだ場合すぐにバッドエンドとなってしまう点が異なります。

重度の鬱シナリオ『羽音』

メインテーマを「恐怖」とした各シナリオは、不気味系・不思議系・不条理系など様々であり、どれもレベルが高く非常に面白いです。特に『羽音』シナリオは強烈で、ユーザーの間でも「史上最悪の鬱シナリオ」として有名。一度読むと一生忘れられない強烈さです。ホラーノベルが好きな方にはオススメの作品です。

Amazonで探す

機種PS
発売日1996年9月27日
ブランドトンキンハウス

最終電車

©︎ヴィジット

ヴィジットから発売された8本のPS用ノベルゲーム第2弾

遅くまでの残業のため、仕事の帰りにいつも乗っている最終電車。しかし、その日は何か様子が違っていた。最終電車は各駅停車のはずなのだが、自分の降りる駅で電車が止まらなかった。何故電車は止まらないのか、主人公はその謎を解こうと最後尾から先頭車両へと移動する。そこで主人公が見たものは…。

最終電車に乗りこんだ主人公が体験するエグイ物語

大筋は最終電車に閉じ込められた主人公と乗客達が脱出を目指すというストーリー。選択肢によってホラーからパニック系、ラブストーリーまで様々な物語を体験できます。どれにも共通するのが日常と隣り合わせの出来事というところで、日常が非日常に変化した時のリアルな怖さはゾクッときます。シナリオもしっかりと面白い、隠れた名作ノベルです。

Amazonで探す

機種PS
発売日1998年2月26日
ブランドヴィジット

閉鎖病院

©︎ヴィジット

ヴィジットが贈る「ハイパーノベルシリーズ」第四弾

時は震災の余韻冷めやらぬ大正14年。東京郊外にある大東亜病院に勤める薬剤師である主人公は、高熱を出して倒れてしまう。てっきり悪性の風邪だと思う主人公だが、同じ病気で入院した先輩薬剤師・板垣が、奇怪な死を遂げたことから、事態は急変する。板垣の死に疑問を抱き、それとなく調査を始めた主人公は、やがてこの病院に潜む恐るべき恐怖に気付く。

上質なミステリーシナリオが面白い隠れた名作ノベル

本作はとにかくシナリオの出来が素晴らしいです。演出や伏線の張り方も上手く、後半の怒涛の展開も秀逸で、先が気になる上質なミステリーに仕上がっています。サブシナリオも豊富で長く楽しめるのもいいところ。「同シリーズ最高傑作」と言われていますが、PS1のサウンドノベル全体で見ても屈指の良作だと思います。

Amazonで探す

機種PS
発売日2000年4月29日
ブランドヴィジット

大幽霊屋敷 浜村淳の実話怪談

©ヴィジット

ヴィジットによるタレント出演型怪談サウンドノベルの第1弾

ヴィジットが世に出した8本のPS用ノベルゲームの第3弾で、タレント出演型怪談ゲームの第1弾。ある年の夏休み、大学生の久我晶は大幽霊屋敷にアルバイトの面接を申し込む。この屋敷の面接は、スタッフ達がアルバイト希望者に次々と怪談を聞かせ、その反応を見て採用・不採用を決定するのだという。果たして久我を待ち受ける怪談とは…?

フルボイスによる朗読で楽しめる怪談41話

怪談はフルボイスでの朗読(テキスト式15話)になっており、ゲームというよりはほぼ音声コンテンツ。自分はYouTubeで視聴しましたが、実話モノとあってなかなか怖いモノが多く聴き応えがありました。朗読も上手く聴きやすいです。怖い話が好きな方にはぜひオススメ。ちなみにヴィジットの怪談朗読シリーズは他にも稲川淳二の作品が2つあります。

Amazonで探す

機種PS
発売日1998年7月2日
ブランドヴィジット

霊刻 池田貴族心霊研究所

©MEDIA FACTORY

心霊研究所で様々な霊体験を経験する3Dアドベンチャー

心霊現象研究家として活動していたミュージシャンの池田貴族がプロデュースしたゲームソフト。プレイヤーは訪問者として、池田が所長を務める「池田貴族心霊研究所」を訪れ、3DCGで造られた所内を探索し、様々な霊現象を体験することで心霊に関する知識を深めていく。調べたものやイベントの結果はデータベースに項目が追加される。

ただのホラーゲームではない、資料的価値の高い作品

霊障を経験できるのも良いですが、本作の大きな見どころは豊富なデータベース。探索で得た様々な知識が登録されていくのですが、その項目数はかなり多く、全て集めると文庫本を1冊読んだくらいの知識量に及びます。心霊・超常現象関係にすごく詳しくなれる作品なのです。そういったジャンルが好きな方には、とても資料的価値の高い作品でしょう。

Amazonで探す

機種PS
発売日2000年10月26日
ブランドメディアファクトリー

コワイシャシン ~心霊写真奇譚~

©メディアエンターテイメント

霊能者となり心霊写真を除霊するホラーアクションゲーム

霊能力を持つ14歳の少女、緋織。心霊現象の鑑定と除霊を生業とする彼女は、依頼人から送られてきた不気味な心霊写真の除霊処理を務めていた。緋織になぜこのような力があるのか、彼女が行う除霊の本当の意味とは。様々な心霊写真の除霊処理を行う中、次第に彼女に隠された大きな秘密が明らかになっていく。

ゲーム中の心霊写真は全て「本物」という曰く付き

本作の一番のポイントは、ゲーム中の心霊写真が全て「本物」であり、さらには除霊をする事なく使用しそのままゲームの中で実際に除霊を行うという話。開発スタッフを怪奇現象が襲ったなど、様々な都市伝説や噂が囁かれているソフトです。内容自体は短く薄い凡作ですが、オカルト方面で非常に有名な作品となっています。

Amazonで探す

機種PS
発売日2002年7月25日
ブランドメディアエンターテイメント

クーデルカ

©サクノス

PS2の名作『シャドウハーツ』の前日譚となるダークファンタジー

1898年10月31日、イギリスのウェールズ地方。数百年前、魔を鎮めるために建立されたと言われるネメトン修道院に、クーデルカ・イアサントという名の少女が訪れた。生と死、聖と魔が交差する閉鎖空間の中で、彼女が目にするものとは…?『シャドウハーツ』は本作の15年後を描く物語であり、本作はシャドウハーツシリーズの間接的前日譚と言える作品。

ゴシックホラーの雰囲気が秀逸な、隠れた名作RPG

世界観は『クトゥルフ神話』や『ケルト神話』などがモチーフにされており、舞台となる修道院、生理的嫌悪感を持たせるモンスターなど、ゴシックホラーの雰囲気がとにかく最高。不気味な所や凄惨な場面が多く、ゴシックホラーならではの異常さがヒシヒシと感じられる作品です。システム面はイマイチですが、この世界観を味わえるのは間違いなく名作。

Amazonで探す

機種PS
発売日1999年12月16日
ブランドサクノス

リンダキューブ アゲイン

©︎Sony Computer Entertainment Inc.

サイコスリラー+ハンティングRPG

8年後に隕石が激突し壊滅的な被害が予想される惑星ネオケニア。この星に住むレンジャー隊員ケンと恋人リンダは、突如現れた「箱舟」の乗組員へと立候補し、ネオケニアが壊滅するまでの8年間に、できるだけたくさんの動物のつがいを収集するという移住計画のために奮闘していきます。

猟奇的な演出や鬱展開など他に類を見ない奇抜さ

独特のゲームシステムや世界観、エログロな演出や鬱展開など、かなり人を選ぶ作品。ゲーム自体は動物をひたすら集めるという簡単なものですが、本作はそれだけではない数々の奇抜さが魅力であり、プレイして面白いと思えた方なら他に類をみない至高の1作になり得るはずです。癖の強い作品ですが、そういった要素に抵抗がない方はぜひ手に取ってみてください。

Amazonで探す

機種PS/PS3
発売日1997年9月25日
ブランドアルファ・システム

厄 友情談疑

©IDEA FACTORY

不気味なグラフィックが目を引くホラーサウンドノベル

1年前の事件がきっかけで廃校となった小学校に深夜、5人の男女が集った。5人はこの小学校の卒業生で、立ち入り禁止となった校舎の中庭からタイムカプセルを掘り出すためにこっそり忍び込んだのだ。事件は、カプセルを探しに校舎に入った「裕一」の悲鳴から始まった…。

一部でカルト的人気を持つ(?)伝説的クソゲー

強烈なパッケージと怪電波のようなシナリオで有名な本作。ホラーサウンドノベルとなっていますが、シナリオは投げっぱなしやネタ系ばかりの極薄で、「不快・つまらない」を集約したような出来栄え。ネタとして見る分にもキツいです。伝説的なクソゲーとしてよく上がりますが、一方で一部ではカルト的人気があるのも窺える怪作。

Amazonで探す

機種PS
発売日1996年1月13日
ブランドアイディアファクトリー

まとめ

PS4やPS5のゲームと比べるとグラフィック面では劣りますが、恐怖演出や世界観といった要素は今見ても光るものがあり、また粗いポリゴンが返って不気味さを醸し出し、独特の怖さを持った作品も多いです。

『サイレントヒル』や『Dの食卓』など、未だにPS1でしか遊べない名作ホラーも多々あります。気になる作品があった方は、ぜひ遊んでみてくださいね。