PS4でボイスチャットをしている方は、「家族からうるさいと言われる…」「フレンドからよく聞き返される…」「フレンドに無視される…」などの辛い体験を、一度はしたことがあるのではないでしょうか。
この記事では、そんなボイスチャットの悩みを解決できるよう、4つの問題とその対策方法についてまとめています。PS4の設定やマイクの微調整、自分が使って良かったおすすめの周辺機器なども紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
ヘッドセットorイヤホンを使おう【大前提】
まず大前提として、PS4でボイスチャットをする場合はヘッドセットorイヤホンを利用するようにして下さい。ヘッドセットやイヤホンを使わない場合、「テレビからゲーム音・会話音を流し+独立したマイクで通話する」という状況になります。これだと、のような問題が発生してしまいます。
ヘッドセットを使わない問題点
- テレビから大音量で流す必要がある →家族や隣に住んでいる方からクレームが来る可能性があります。
- フレンドに余計な音声が届く →マイクがテレビの音まで拾い、フレンドにその音が届いてしまいます。
特に「フレンドに余計な音声が届く」という点は、テレビから出力される自分の声まで聴くことになります。話している自分の声を、毎回聴かされるというのは、あまり気持ちの良いものではありません。ヘッドセットやイヤホンは、「通話しながらゲームをする上でマストなデバイス」と捉えておくと良いでしょう。
オススメのヘッドセット
『Call of Duty(COD)』というゲームのプロシーンでも採用されている商品です。個人的にも愛用しており、値段は高いですが、音質・マイク性能ともに品質が高くオススメです。
うるさい場合の対策法(家族向け)
- マイク感度を上げる
- マイクを口元に近づける
- 壁に吸音材を貼る
通話する声が大きくて、家族から「うるさい!」とクレームが来るというのはよくあります。この問題を改善するPS4側の設定やヘッドセットの微調整、おすすめの周辺機器について見ていきましょう。
①マイク感度を上げる
マイク感度を高くすれば、小さな声で喋ってもしっかり拾えるようになります。ただしあまり高くしすぎると、後述のリップノイズや生活音まで拾ってしまうことがあるので注意しましょう。
②マイクを口元に近づける
その上でマイク感度も調整すると、自分にベストな設定にすることができるでしょう。ただしこちらも、あまり近づけすぎると、リップノイズや鼻息がかかってしまうことがあるので注意しましょう。
③壁に吸音材を貼る
家族や恋人に配慮する場合、壁に吸音材を貼っておくのも一つの手です。仮にクレームがあっても「こういう対策をしたけど小さくなってない?」とコミュニケーションに繋げることができます。吸音材はゲーム実況者の部屋紹介でもよく見かけますね。
うるさい場合の対策法(フレンド向け)
- マイクを口元から離す
- 相手に出力音量を調節してもらう
- Discordを利用する
ボイスチャットでは、自分の声が大きめに届いてしまい、通話相手からうるさいと思われるケースがよくあります。ボイスチャットを初めてする相手の場合は、まずは「声大きくない?」と聴いてみると良いでしょう。
④マイクを口元から離す
ヘッドセットのマイクを口元から離すと、声量を小さくすることができます。[マイクレベルを調整する]の画面から、自分の声がどれくらい大きいかをテストしながら調整してみると良いでしょう。
⑤相手に出力音量を調節してもらう
基本的に音声ミックスを調整すれば、通話音量はなんとかすることができます。通話音が小さいよりは大きい方が良いので、実はうるさいというのはそこまで問題でもありません。
⑥Discordを利用する
PS4の音声ミックスの調整は便利ですが、複数人でボイスチャットをする場合、それぞれがバラバラの声量で喋っているのでかなり難しくなります。この場合におすすめなのが、無料通話アプリの『Discord』です。
PC・スマホから利用できるアプリなのですが、Discordでは各ユーザーの音量を個別で調節することができるようになっています。「この人の声は大きいな」「この人の声は小さいな」という場合、それぞれの相手の音量をこちらで調整することができるので非常に便利です。
鼻息とリップノイズの対策法
- マイクを口元から離す
- 防風スポンジを導入する
ヘッドセットを使ううえで避けては通れない問題が、鼻息とリップノイズです。リップノイズとは、喋りはじめに「ペチャ」っと鳴ってしまう唾液音のことです。
⑦マイクを口元から離す
ただしあまり口元から離しすぎると、今度は声が途切れて届いてしまうので注意しましょう。
⑧防風スポンジを導入する
鼻息については、マイクに被せるタイプの防風スポンジを導入するだけで、かなりカットすることができます。個人的にもヘッドセットで通話を行う際のために導入しています。
声が途切れてしまう場合の対策法
- マイクレベルを上げる
- astro側で設定する
PS4のボイスチャットで声が途切れてしまうのは、口元からマイクを離しすぎているからです。繰り返しになりますが、ヘッドセットのマイクは性能がそこまで高くないので、鼻息対策のためにあまり離しすぎてしまうと、今度は肝心の声を拾えなくなってしまうのです。
⑨マイクレベルを上げる
よく「回線が悪いから?」という人がいますが、ボイスチャットに回線の影響はほぼありません。ボイスチャットがまともにできない通信環境であれば、肝心のオンラインマルチすらもできなくなってしまいます。
⑩astro側で設定する
astroのMixAmpを利用している場合は、MixAmp側のモードを切り替えることで、小さな音を拾いやすくすることができます。
【全解決】コンデンサーマイクを導入する
ここまで対策方法を解説してきましたが、ヘッドセットのマイク調整は本当に難しく、「離したら声が途切れるし、近づけたら鼻息がかかるし…」と堂々巡りになってしまうことが多いのですよね。「全部まとめて解決したい!」という方は、コンデンサーマイクの導入をおすすめします。
コンデンサーマイクで解決できる問題
- 小さなボリュームでもOK →コンデンサーマイクは感度がかなり高いので、ボソボソと喋ってもハッキリ相手に届きます。
- 鼻息はかからない →独立式のマイクなため口元に近づける必要がなく、鼻息がかかることはありません。
- 声が途切れない →マイクの感度がかなり高いため、ヘッドセットよりも声がクリアになり、途切れることは絶対にありません。
ただしマイクの感度が高い分、エアコンの音やゲームのカチカチ音など環境音まで拾ってしまうこともあるので注意が必要です。家族や恋人と同居している人は、「ゲーム中は部屋に入らないで欲しい」「入る時はノックを」など協力してもらう必要があるでしょう。
オススメのコンデンサーマイク
プロゲーマーやストリーマー、ゲーム実況者の方なども利用している人気マイクです。こちらも個人的に愛用しているのですが、音質のクリアさが抜群で、かなり綺麗な声で通話することができます。ボイスチャット以外にも、ゲーム実況などにも利用できます。
USB接続タイプのものを選ぼう
PS4へ接続するには、USB接続式のものしか利用できません。購入の際には、接続方法をチェックしておきましょう。
まとめ
最後にもう一度、対策項目と方法についてまとめておきます。
- 声が大きい場合(家族) →「マイク感度を上げる」「マイクを口元に近づける」「壁に吸音材を貼る」
- 声が大きい場合(フレンド) →「マイクを口元から離す」「相手に音量を調節してもらう」「Discordを利用する」
- 鼻息とリップノイズ →「マイクを口元から離す」「防風スポンジを導入する」
- 声が途切れてしまう →「マイクレベルを上げる」「astro側で設定する」
ボイスチャットの設定に関しては、これといった正解がありません。「大きい声で喋って欲しい」「鼻息がかかってても別に良い」など、相手によって変わってくる部分もあります。そのため調整を行う際は、出来るだけコミュニケーションを取っていくと良いでしょう。
コンデンサーマイクについては値段が高いので、ボイスチャットを日常的に行う人や金銭的に余裕のある人向けになりますが、自分の思い通りの通話環境を実現したいという方はぜひ導入してみて下さい。