初頭効果

最初に受け取ったイメージや情報が、その後の評価に大きく影響すること。

アッシュの実験

心理学者のソロモン・アッシュによる実験です。被験者を2つのグループに分け、ある人物の特徴を読み聞かせます。

この時Aのグループでは、ポジティブな特徴を最初に、ネガティブな特徴を後に読み上げます。結果、Aグループはこの人物に好印象を持ちました。

反対にBのグループでは、ネガティブな特徴を最初に、ポジティブな特徴を後に読み上げます。結果、Bグループはこの人物に悪印象を持ちました。

初頭効果について

相手に対する印象や評価には、その相手から受けるさまざまな情報が関わってきます。それらの情報の中で、実は最初に受け取った情報が最も強く影響すること、これを「初頭効果」と言います。アッシュの実験結果にも見られるように、同じ人でも最初の印象を変えるだけで、受け取る側の評価は180°も変わってしまうのです。

例えば、綺麗なスーツを着たビジネスマン。一目見ただけで、「なんか仕事できそう」「知的だ」「大人っぽい」という良い印象を持ちますね。
では反対に、着古してヨレヨレのスーツを着たビジネスマンは? こちらは「仕事できなそう」「不安だ」というネガティブな印象を持ちそうです。
身に付ける衣服によっても、相手に与える印象はガラッと変わってくるわけです。
もちろん衣服などの物だけではなく、髪型や笑顔である・ハキハキ喋るといった特徴も影響を与えます。そしてこの初頭効果は、後々の出来事に対する評価にも影響してきます。例えば先ほどの綺麗なスーツを着たビジネスマンが、仕事で失敗をしてしまったとします。元々良い印象を持っているがゆえに、「たまには失敗もするよね」「あの人も失敗するんだ!なんか親近感!」と、それらを好意的に受け取ってくれる可能性があるのです。

まとめ

人に対する印象は最初に得た情報によって決まってしまうことが多く、そしてそれ以降の情報も最初の情報が影響し、印象通りならさらに好印象に、そうでないなら最初の印象に組み入れるように歪めて解釈されます。「第一印象は重要である」というのは、こういった効果が得られるからなのですね。