ハロー効果

ある対象を評価する時に、それが持つ目立った特徴に引っ張られて他の特徴についての評価が歪められてしまうこと。認知バイアスの一種。

シガールとランディの実験(1974年)

女子大学生が書いたレポートを男子大学生に採点させるという実験が行われました。

ただし条件として、「女子大生の美醜」「レポートの出来」「顔写真の有無」の3つを操作しました。

結果、レポートの出来が悪い場合、美しくない学生のレポートに対しては評価が厳しくなりました。また出来が悪い場合でも、顔写真を添付しないレポートでは美人のレポートに対する評価と同じような評価が下されました。

シガールとオストローフの実験(1975年)

被験者を模擬裁判に参加させ、犯行内容(盗みと詐欺)と被告の魅力度という手がかりを与えたうえで、被告に対し求刑するよう被験者に伝えました。

結果、犯行内容が盗みの場合、被告の魅力度が高いと許すよう求めました。

反対に詐欺の場合は、被告の魅力度が高いほどより重い刑を求めました。

ハロー効果について

相手の外見や肩書きなど、優れた部分を見てその人の他の部分まで高く評価してしまったり、反対に嫌いな面を一つ持っているだけで、その人の評価自体を下げてしまうことを「ハロー効果」と言います。

綺麗なスーツを着たビジネスマンを見てみましょう。綺麗なスーツを着ているだけなのですが、「仕事ができるに違いない」「収入も多いに違いない」「きっと性格もいいはずだ」など高く評価してしまうことはあるかと思います。
化粧品のCMなどでも使われているのも目にしますね。有名な女優さんやモデルの方を起用することで、「こんなに綺麗な人が使ってるなら良いものに違いない!欲しい!」という具合にアプローチをかけることができるのです。これは会社にも応用できます。商談の際に美人やイケメンの部下を連れていくと、上司の評価が上がります。また「こんな人が働いているならきっと良い会社だ!」と会社全体の評価アップも期待できます。
またアメリカの心理学者ガイゼルマンとハイトとキマタの実験では、3人組の女性の内2人が魅力的であれば、被験者はもう1人も魅力的に評価してしまうという結果も出ています。友人関係においてもハロー効果が期待できるという恐ろしい結果です。
また2010年にウェールズ大学が行った研究では、高級車や高級マンションの前で撮った男性の写真は2倍も魅力的に見えるという結果も出ています。この実験ではさらに、写真を見た人に「この男性はお金持ちではありません」と伝えますが、それでも魅力度は上がったという結果になりました。

まとめ

ビジネス・恋愛・就職活動など、魅力的な特徴を持っておくことで他者からの印象をアップさせることができるのですね。外見だけではなく、学歴や会社での肩書、特別なスキルや資格などを持っておくだけでもハロー効果は期待できます。人間関係においては、そういった好印象を持ってもらえそうな特徴を身につけておくのも重要と言えるでしょう 。